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クララ・ハスキル…。

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長崎を行ったりきたりの間、大学で借りた本を読みまくり…試験審査中はどよん…。でも素晴らしい人たちに出会いました。
    "音楽史を彩った女性達"という本で、クララ・ハスキルとアンナ・パブロワが心に響いた。


 クララ・ハスキル…ルーマニア生まれのピアニスト。
素晴らしい才能の裏で長年苦しまされ続けた病をかかえながら戦禍を潜り抜け、大事な人々
を失い…(心の通いあったピアニストのディヌ・リパッティも病弱な体で過酷な戦禍を無一文
になりながら逃惑い、ついに白血病で帰らぬ人となった)…
自分の体と心に鞭打ち、人生を終えるまで世界的ピアニストとして世界中を飛び回っていた。

その彼女の死後、友人たちが、彼女の功績を讃え
          "クララ・ハスキルコンクール"を立ち上げた。


 金髪の美少女クララはルーマニアからフランスに渡り、パリ国立音楽院でコルトーに師事
していた。しかし、彼はまるでクララを可愛くないかのように接し、彼女のコンサートにも一度
も行ってない。 同門である生徒が何故なのかコルトーに尋ねた…
    するとコルトーは
          "クララは孤独なときに素晴らしい演奏をするんだよ"
 しかし、クララはコルトーのこの思いを知るよしもなく、
  "あなたはコルトー先生に可愛がられていいわね"と洩らしていたという。
そのコルトー、クララがなくなったその夜、
        慈愛に満ちた告別の言葉をラジオの電波にのせた。

       "クララ、あなたは本当に素晴らしかった…"
  
    クララのために突き放すかのように接したコルトーの思いに涙しました。


幼いころ、母がクラシック音楽、特にピアノ曲が好きだったので家にはいつもレコードが
流れてた。 母が"クララ・ハスキルはモーツァルト弾きよ"と言っていた。
久しぶりな人に会ったみたいな気がする。大人になったいまあらためて聴いてみたい。


    
因みに白血病で死んだディヌ・リパッティは私の大好きなピアニスト。
彼のシューマンのコンツェルトを聴いたときはCDなのに興奮して拍手した。
確かそのカップリングがクララ・ハスキルだった。
そしてリパッティのショパンのワルツで初めて
           ピアノがため息をついたり囁いてるのがわかった。

加えて今、気に入ってるというか気になってるピアニストのミッシェル・ダルベルトは、
クララ・ハスキルコンクール第7回優勝者であり現在、クララ・ハスキルコンクールの
 審査員長。
                繋がるなぁ。
by mamopy26 | 2011-08-07 07:23 | 音楽について雑記