"夜のガスパール"と"夜のガスパール"
2011年 09月 10日ラヴェルの夜のガスパールはベルトランの"夜のガスパール"にインスパイアされて作曲したもの。
三曲からなる"夜のガスパール"のそれぞれの冒頭に同名のポエムが書いてある。
なんか最近、目が痛いのもあって軽い感じのしか読んでなかったけど、やっぱりいいなぁ、こんな感じの本。
古城を覆う木蔦の衣を黄金の花束で飾る、あらせいとうの野生の香りを嗅いだり〜
とか、
薫香が焚き込められ〜
とか、
鐘の音に追われて太陽がリラの花に沿って姿を隠していきます〜 とか。
好きだなぁ、こんな感じ。
三曲目"スカルボ"の詩
最後の一行…
しかしまもなく奴の身体は蝋燭のように青ざめ透きとおり、
その顔は燃え残りの炎のように青白く…そして突然消え失せた。
もちろん楽譜は速く震えるような音型を恐ろしいピアニッシシモで。テンポを落とすことなく消えるように終わる…。そして最後の休みにフェルマータ…消え失せたあと、その不在を味わうように。
いいねぇー…。