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ムッシュー・クロッシュ

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今朝の九州は実に冷え込む。朝日溢れる断固たる晴天にキーンと冷えた空気。ほんの僅か緊張を感じながら長崎に向かう…今日は大学の実技卒業試験。

先日、福岡の本屋さんでいいのを見つけた。”ドビュッシー音楽論集・反好事家八分音符氏”… ベル・エポックと謂われた時代、マラルメやヴェルレーヌらが寄稿していた文学雑誌”ラ・レビュー・ブランシュ”に評論を載せたのが初めてと言われている。それから数々の評論を発表し、ドビュッシー自ら、”反好事家八分音符氏”という形にまとめた。
”反好事家八分音符氏”-ムッシュー・クロッシュ・アンティディレッタント-クロッシュとはフランス語で八分音符(Croche)彼は自分の分身としてクロッシュ氏という人物を作り上げ、彼の口からも辛口の批評を語らせている。このcrocheの語尾にtをつけると鈎、フック、鈎付きの道具などの意味になる。確かに八分音符にはフックがある…。面白いと思い、いろいろみてたら、四分音符はNoir(黒)…確かに塗り潰されて黒い。二分音符はBlanche(白い)…確かに塗られておらず白い。数字ではなく、色や形状で音符の名をつけてるところがいかにもフランスらしく面白い。
この本、とても辛口でDebussyの音楽感や美学がよくわかるようで楽しい。彼にはいろいろ良くない噂も多々あるが、作曲家として、また芸術家としての能力、なしえたことは多大なものである。また、”ダ・ヴィンチ・コード”にも出てた、ダ・ヴィンチが総長をしていた修道会。近代の総長にコクトーやドビュッシーが名を連ねている。人々が真実だと思っていることの裏にある真実を見抜く希代の頭脳を持ち合わせたドビュッシーの世界。凡人の私達は心して取り組まないと、と改めて思う。
とまぁ、このようなこと書くと、コメントは間違いなく”なし” やはりゴン君はすごいざんすね。ゴン君の記事の時は和みの空気が漂うのかな。やっぱ動物ってすごいなぁ。アイ・ラブ・ゴンちゃーん。
by mamopy26 | 2008-01-25 20:11 | 音楽について雑記