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音楽って…?

忘れていることが沢山。昨日、近郊のとある大ホールで二台ピアノのリハーサルをしてきた。反響板もなしで、しかし二台共スタインウェイ。立ち会いはいつものデザイナーEさん。気をつけてるつもりがいろいろなこと忘れてる。いろんな感覚。会場の大きさの想定、1音1音への気配り、語尾への思いやり。午前中2時間くらいぶっとおしで弾いてお昼ご飯。でまた午後2時間位かな…冷房もなかったので少々バテ気味の中、"じゃあ、最後に一回シャコンヌを弾こう"って弾き始めたら途中からふわーっと冷房。天国からのミストのようで、気持ち良く生き返った。思うに、伴奏ってのも確実なテクニックだけでなく、この"語尾までの思いやり、音への気配り、そして共演者やその会場の空気との共鳴…"などが何より上手い伴奏に必要かもしれないな。
それぞれが上手いだけでは心を捕らえるいい演奏にはならないもん。コンクールは入試も、勿論安定した技術は絶対条件にしても、やはりそこに心をとらえる何かがあるととらえられた感情…感動とか切なさとか…に対して"有り難う"が点数になると思う。それは共鳴かもしれない。共鳴するには空気の揺れを、ごく僅かな揺れを感じなければならない。音楽を音符としてとらえてしまう自分がいた。音楽は言葉、色、香り…。昨日のリハーサルの最後のほうになった時、言葉をやっと感じた。まだまだダメだな。
だめだから諦めずに弾き続けてんだろうな。山岡優子先生の偉大さをまた再確認した日でもありました。私は幸せだと思う。あんなに素晴らしい芸術家に出会えたんだから。あの先生の音楽のとらえかたはビアニストではない音楽家でもない、ただひたすら芸術家だと思う。だから恐かったけど大好きだった。これ以上のかたは…もう出会えないだろう。
天国の先生に感謝。そして昨日の機会を与えて下さったかたがたに感謝です。最後の冷たいミストにも感謝ー(^0^)/
by mamopy26 | 2010-09-23 18:53 | 音楽について雑記