Michel Dalberto
2014年 10月 23日ダルベルトの演奏会が終わり、1週間もあっと言う間に過ぎました。
我儘で気難しく、すぐキレる。もう顔を見たくないと思いながらも、今回もあの悪の華の虜になった。
2年前以上に素晴らしい演奏でした。
なによりも美しい静けさが際立って心を奪われました。
秀逸のシューベルト。
二部になるとラヴェル、フォーレ…もはやダルベルトの音楽の海に漂ってる自分がいた。
ある意味、こんな素晴らしい演奏をし続けるには自分を失わず、自分のバランスを崩さないように超我儘で保つしかないかも。
そして、いつも距離を保っているが、ある瞬間感じる。横を通るときに空気を変えるのを。こちらに話すタイミングを与えてくれる空気を送る。
山岡先生が、”ダルベルトはすごい感性だから、側にいるだけで力がつくのよ”
前回も今回も、体で感じる。
もう巨匠と言われるようになってもまだまだ上達する。音楽に対する思い、音楽への畏敬の念、決して音楽を裏切らない。
頭が下がります。
なにがあっても音楽を裏切らない。手を抜かない。
悪の華の本当の素晴らしさを見せてもらいました。
ブーケは大好きな薬院のVerdure Decoのもの。どうしても譲れず、こだわってわざわざ遠くから配送してもらいました。
最初に小さいブーケ。その後、ダルベルトのお気に入りの子が客席からステージに走って渡した。
パリの香りの漂うブーケを黒いピアノの上に置き、ドビュッシーの映像を。美しい音色と黒に映える花束。それはそれは美しかったらしい。
いろいろ考える日々でした。
いや、今も続いて考える日々です。
沢山の本質を無言で見せてくれた。
まだ、いつかダルベルトと時をともにできる日がきますように。
さてさて、今週末は九州国際バッハ音楽コンクールの予選会。
福岡予選会、久留米予選会、長崎予選会。
みんな頑張ろう!
そうそう、見送りに行ったとき、バッハコンクールの成り立ちやらなんやらを話したらものすごく興味持って、ハイテンションだった!
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