ケニア紀行 その5
2018年 04月 11日昨日の続き。
夜は前述したように壁の代わりの分厚いテントを下ろし、ファスナーをして、デカイ鍵をかける。
そして、通電時間も食事の時の数時間と、制限されてるし、wifiもメインダイニングのところだけ。
夜のロッジは全くの闇。
普通ならあるフットライトもない。電気が通ってないから。
貴重な闇夜の体験。
携帯での撮影や、記事投稿もままならず、レシートの裏なんかに備忘録として書き溜めて、帰国して1週間たった今、ぼちぼち投稿し始めた。
便利とは程遠いが、ふと、もしかして、現在の生活は"便利"というものが、見えない空気となって、私たちを取り囲み、それが1つのストレスになり息苦しさをかんじるのではないかと思った。
3/28
早朝5時半に、マサイ族のスタッフのかたが前の晩に尋ねられた各人の飲みたいドリンクを携えて起こしに来てくれる。
私はちょっと病みつきになったケニアティーのミルクミックス。あまりミルクティーは好きではないが、とても美味しい。ケニアではほぼ毎回ケニアティーだった。
夜もあけはじめ、獣の雄叫びも聞こえなくなり、鳥達の声が賑やかになってきた。
明るくなってきた6時半からサファリドライブ!
マサイのジェイムスが広大な大地を吹っ飛ばす中、あちらこちでトムソンガゼルやキリン、象、バッファロー、オーストリッチなどがゆっくりと草を食む。
昨日の赤ちゃんライオンがまだブッシュでじっと隠れてるから、まだ母ライオンが狩りから戻ってこないのか、それともなんらかの理由で置き去りにされたのか、不安げな様子にこちらも不安になる。
無事にお母さんが獲物を携えて帰ってきますように。
昨日とは随分違う方向に行ったようだ。土の色が赤土から少しずつ変わっていく。
そのあたりから、どでかい蟻塚が沢山目につく。不思議と赤土の土地には、ほとんど蟻塚がなかった。
グレインやバッファロー、キリン、象、イボイノシシのご一家、グレイビーゼブラなどは沢山いるが、さすがに肉食獣にはなかなか会えない。
6時半からの朝のサファリドライブを9時に引き上げ、朝食。もちろん屋外で。フルーツもその場で作ってくれるオムレツもなんでもかんでも美味しかった。
そして、ロッジの間をゆっくり歩いていく象を見ながら、自分たちのロッジで一休み。
さて、1時からランチだ!とお食事のところに戻り始めたら、マサイのジェイムスが、ライオンがいたから、ランチの前にサファリに行こう!ということで急遽ジープに乗り込む。
他の地区のロッジのジープも続々と出発。
目の前、5メートルくらいのところに2頭のメスライオン!
見た瞬間、感動で泣きそうだった。
暑さで肩で息して、もう一頭はヘソ天で寝てる。
くつろいでる〜!
大満足でランチに戻る。
レジデントのエリアをヒヒ(バブーン)の御一行様が走り抜ける!
4時からのサファリドライブでは、レパード情報がはいり、全ジープが集結。粘ったがもう夜の帳が下り始めたので、諦めて戻り始めた。
やけにぶっ飛ばすなぁジェイムスと思ったら、川沿いで薪がたかれ、軽食とドリンクが用意され、全ジープのみんなが楽しんだ。風が爽やかで、焚き火だけの明かりで、なんとも幸せな時間。
そして、ディナーへ。
食べづめ^_^;
帰国して今、しっかりお腹こわしてますの。
広大な大地で、野生の動物との危険を伴った共生。喧騒とは程遠い。聞こえてくる音は動物と鳥達の声。
この上ない豊かさを感じる。
続く。
iPhoneから送信